リハビリテーション科 - 医療法人孟仁会 摂南総合病院

リハビリテーション科

リハビリテーション科について

当院のリハビリテーションの特徴

リハビリテーション施設としては最高の施設の基準(脳卒中Ⅰ、運動器Ⅰ、呼吸器Ⅰ)を認可されて運営しています。リハビリテーションセンター(面積350㎡)では、運動機能の回復を目的として、最新のリハビリテーションの実践に力を入れています。

当院のリハビリテーション室

リハビリテーションスタッフ

医師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・医療ソーシャルワーカーの5つの部門の専門家で構成されています。それぞれの部門が連携して身体機能の回復から在宅復帰まで全力でサポートしていきます。

リハビリテーション科専門医

対象者への医学管理を行うとともに、リハビリテーションチームのリーダーとして治療計画を立案します。

理学療法士

主に脚や腰の機能の回復に携わります。
「起きる・立つ・歩く」といった基本動作能力の獲得を目指します。

作業療法士

主に手や腕の機能回復に携わります。「食事・更衣・トイレ動作」など日常生活動作の獲得を目指しながら、実際の生活を想定した指導・援助も行います。

言語聴覚士

主に脳損傷後の言葉の障害や食事の飲み込みの障害の機能回復に携わります。

医療ソーシャルワーカー

在宅復帰に向けてのさまざまな社会制度を利用するための手続や、他の施設への転院・転所などが円滑に行えるようにサポートします。

ご家族の方へお願い

リハビリスタッフからご家族の方へお尋ねしたいことがたくさんあります。(入院前の生活状況や家屋環境、今後の方針など)

  • 担当スタッフが今までのリハビリ経過や現在のリハビリの状況について説明します。
  • 必要に応じて家屋指導や介助方法や自宅生活に向けての指導なども行ないます。

当院のリハビリテーションについて

  • 当院に導入されている最新のリハビリテーションのご紹介

    認知神経リハビリテーション
    認知神経リハビリテーションは、1980年代にイタリアのリハビリテーション科医カルロ・ペルフェッティ教授によって考案され、日進月歩の勢いで進歩している脳科学の知見に基づいて改良されてきた最新のリハビリテーション体系です。 近年は、イタリアのみならず、フランス、ドイツ、オーストリア、スペインといったヨーロッパの国々でも広く普及しています。 認知神経リハビリテーションでは治療の対象を動かなくなった身体ではなく、身体を動かしている脳だと考えています。 私たちは身体をよく感じることで、身体イメージをつくりだし、その身体イメージを動かすことで動作を起こしています。 その役割を担っているのが脳です。ですから、脳の働きを理解したうえでそれをリハビリテーションに活用していこうとするなら、痛みや怖さを我慢してただやみくもにできない動作を練習するのではなく、リハビリテーション専門家の助けをかりて、脳がもっている集中力と思考力を使ってじっくりと自分の身体やその動きを感じながら、自分の身体イメージを確実に体験していく方法が必要になります。 最新の脳科学は、脳のもつ素晴らしい学習能力について数多くのことを解明してきました。 そしてそれをリハビリテーションに応用しようというのが認知神経リハビリテーションなのです。

    新しい姿勢制御装置:BASYS
    立位姿勢を保っている時の揺れは足底にかかる圧力の中心(center of pressure:CoP)を計測することによって捉えることができます。姿勢調節が正常に機能している場合には、CoPは適性範囲に収まり、絶えず微妙な動きを繰り返します。加齢や障害により安定した立位姿勢の維持が難しくなった場合には、正常範囲を大きく超えたり、逆に極端に狭小化するなどの特徴を示します。立位姿勢時の重心動揺計測によって姿勢障害の特性を把握し、患者様の特性に応じたリハビリテーションプログラムを考案しています。

    半側空間無視改善用リハビリテーションツール:@ATTENTION
    「@ATTENTION 」は半側空間無視をはじめとする注意ネットワークが関与する高次脳機能障害の客観的評価および症状改善の為の介入手段の1つとなります。システムは、タッチパネル付きディスプレイと一体になったコンピューターと視線を検出/入力するセンサーで構成されています。ソフトウエアは「リハビリツール」と「評価ツール」に分かれており、表示された各オブジェクト選択に要する反応時間、課題実施中の眼球運動軌跡を記録します。 指先でのタッチ、眼球運動双方の行動特性を把握する事により症状の発現機序推論の手掛かりを得る事ができます。また、記録データの分析による無視症状と注意障害の客観/定量評価が可能となることで、患者様の特性に応じたリハビリテーションプログラムの考案をしています。

  • 小児リハビリテーション

    発達心理学や→発達科学に基づいたリハビリテーションを行いお子様の成長・発達を支援します。

    特徴

    一人一人の状態に合わせた支援を行います。
    マンツーマンにより丁寧な評価を行います。
    1時間で余裕のあるリハビリを行います。

    1. 発達評価:現在の状態を的確に評価し、必要な支援を行います。
    2. 発達支援:リハビリテーションを通じて、発達支援を行います。
    3. 育児相談:子育てに関する疑問や不安に対してアドバイスをいたします。

    対象:原則として小学生まで。


    外来でのリハビリテーションをご希望の方は、下記までお問い合わせください。
    TEL:06-6909-0300(リハビリテーション科 赤口)

  • 回復期リハビリテーション

    当院は回復期リハビリテーション病棟を2病棟(74床)有しております。病気や怪我で手術や処置が行われ、生命の危機状態から脱して症状が安定に向かっている時期が回復期です。手術や処置が主体に行なわれる急性期におけるリハビリテーションは二次合併症の予防や機能維持を目的とする補助的なものですが、回復期には、疾患や怪我によって生じた機能障害に応じた専門的な内容のリハビリテーションが実施されます。そういった専門的なリハビリテーションを多くの専門職によるチームで実践する病棟が回復期リハビリテーション病棟です。さらに、退院前訪問指導を積極的に行い,併設の老人保健施設,および訪問リハビリテーション部門のスタッフと協力して,在宅生活の準備や退院後の生活を支援させていただきます。

    対象となる疾患について

    疾患 入院期間の期限
    脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷(わんしんけいそうそんしょう)等の発症後もしくは手術後、または義肢装着訓練を要する状態 150日
    高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頸髄損傷および頭部外傷を含む多部位外傷の場合 180日
    大腿骨、骨盤、脊椎、股関節もしくは膝関節の骨折、または2 肢以上の多発骨折の発症後、または手術後の状態 90日
    外科手術または肺炎などの治療時の安静により廃用症候群を有しており、手術後または発症後の状態 90日
    大腿骨、骨盤、脊椎、股関節または膝関節の神経、筋または靭帯損傷後の状態 90日
    股関節または膝関節の置換術後の状態 90日
    急性心筋梗塞、狭心症発作その他急性発症した心大血管疾患または手術後の状態 90日
    • 上記のいずれに該当し、主として自宅復帰を目的とする方が対象となります。
    • リハビリテーションが目的の病棟ですので、訓練の効果が期待できない方や症状の不安定な方、濃厚な薬物治療や複雑な専門治療を要する方は対象となりません。
    • 原則として下腿以遠の骨折や上肢の骨折は適応に含まれません。
    • 総合病院という特性上、入院中に全身状態が急変した場合は他科・他病棟への入棟も可能です。
    • 上記のいずれに該当する方は医師の判断が必要になります。

    入院から退院までの流れ

    • 入院

    • リハビリスタッフ・看護師による評価

      評価会議
      各部門の評価結果によりリハビリプログラムと退院計画を立てます。
    • 中間会議
      経過報告やリハビリプログラムの修正などを必要に応じて行います。
    • 退院に向け家族の面談や調整

    • 退院計画

    • 退院